選ぶべき眼科のすべて!

2026年1月
  • 「メガネが汚れているだけ」だと思っていた、ある日のこと

    医療

    私が、自分の眼の異変に、最初に気づいたのは、50歳を過ぎた、ある晴れた日の午後でした。いつものように、車を運転していると、対向車のフロントガラスに反射する、太陽の光が、目に突き刺さるように、ギラギラと眩しく感じられたのです。「疲れているのかな」。その時は、そう思うだけでした。しかし、その日から、夜の運転が、少しずつ、怖くなっていきました。街灯の光が、まるで花火のように、四方八方に散らばって見え、対向車のヘッドライトは、にじんで、道路の白線が見えにくくなる。私は、自分の乱視が進んだのだと思い込みました。それと、もう一つ、気になっていたのが、常に、視界に、薄い「もや」がかかっているような感覚でした。特に、朝、カーテンを開けて、明るい光が部屋に入ってきた時に、その白っぽさを、強く感じました。「また、メガネが汚れているな」。そう思って、何度も、何度も、メガネ拭きでレンズを磨きましたが、そのかすみは、一向に晴れることはありませんでした。日常生活に、大きな支障があるわけではない。でも、何かが、おかしい。そんな、漠然とした不安を抱えながら、数ヶ月が過ぎた頃、市の健康診断で、視力検査の担当者から、「右目の視力が、かなり落ちていますね。一度、眼科で、詳しく見てもらった方が良いですよ」と、言われました。その一言に背中を押され、私は、重い腰を上げて、眼科のドアを叩きました。いくつかの検査の後、医師は、私の眼の画像を見せながら、穏やかな口調で、こう告げました。「加齢による、白内障が始まっていますね」。その瞬間、これまで、バラバラの点として感じていた、眩しさ、にじみ、そして、拭いても取れない「かすみ」が、全て、一本の線として繋がったのです。それは、病気の告知という、ショックな出来事であると同時に、長年の不調の原因が、ようやく判明したことによる、不思議な安堵感に包まれた瞬間でもありました。私の戦いは、病名が分かった、その日から、始まったのです。