選ぶべき眼科のすべて!

2026年1月
  • 防腐剤の有無、コンタクトユーザーとデリケートな目のための選択

    医療

    市販の目薬を選ぶ際に、多くの人が、見過ごしがちですが、安全性という観点から、極めて重要なチェックポイントとなるのが、「防腐剤の有無」です。目薬は、一度、開封すると、容器の先端などから、雑菌が混入し、ボトルの中で、繁殖してしまうリスクがあります。これを防ぐために、複数回使用する、ボトルタイプの目薬の多くには、防腐剤が、添加されています。その、最も代表的な成分が、「塩化ベンザルコニウム」です。この防腐剤は、強力な殺菌作用を持つ一方で、角膜の表面を覆っている、デリケートな細胞(角膜上皮細胞)を、傷つけてしまうという、副作用も持っています。裸眼の状態で、用法・用量を守って、短期間、使用する分には、通常、問題になることはありません。しかし、特に、注意が必要なのが、「ソフトコンタクトレンズ」を、装用している人です。ソフトコンタクトレンズは、まるでスポンジのように、目薬の成分を、どんどん吸収してしまいます。レンズに吸収された塩化ベンザルコニウムは、その後、長時間にわたって、レンズから、ゆっくりと放出され続け、角膜の表面を、常に、高濃度の防腐剤で、覆い続けるような状態になります。この、長時間の接触が、角膜上皮に、深刻な障害を引き起こし、激しい痛みや、充血の原因となるのです。そのため、ソフトコンタクトレンズの上から、点眼する場合は、必ず、「ソフトコンタクトレンズ対応」と、明記された製品を選ばなければなりません。これらの製品は、防腐剤が、一切含まれていないか、あるいは、レンズや角膜に、影響を与えにくい、特殊な防腐剤が、使用されています。また、コンタクトレンズを使用していなくても、ドライアイがひどい方や、目が、もともと、デリケートな方、あるいは、アレルギー体質の方にとっても、防腐剤は、刺激となる可能性があります。そのような方にとって、最も安全な選択肢は、コストは、割高になりますが、防腐剤が、一切含まれていない、「使い切りタイプ(1回使い切り)」の目薬です。自分の目の状態に合わせて、防腐剤の有無にも、目を向けること。それが、賢い消費者としての、新しい常識です。