選ぶべき眼科のすべて!

2026年2月
  • 突然の激痛と吐き気、「急性緑内障発作」の危険性

    知識

    これまで述べてきた、静かに進行する緑内障とは、全く対照的に、ある日突然、まるで、嵐のように、激しい症状で発症する、極めて危険な状態があります。それが、「急性緑内障発作(急性閉塞隅角緑内障)」です。これは、眼圧が、正常値の、2倍も3倍もなる、50mmHgや、60mmHgといった、異常なレベルまで、数時間のうちに、急上昇することで、引き起こされます。その症状は、激烈です。「眼の、突き刺すような、激しい痛み」に加えて、あまりの痛みの強さに、「激しい頭痛」や、「吐き気、嘔吐」を伴います。また、急激な眼圧上昇によって、角膜が、むくんでしまうため、光が乱反射し、「視界が、急に、霧がかかったように、かすんで見えたり」、電灯の周りに、「虹のような輪が見えたり(虹視症)」するのも、特徴的なサインです。この症状は、片頭痛や、くも膜下出血、あるいは、胃腸炎などと、間違われることもありますが、その原因は、眼の中の、房水の排水口である「隅角」が、物理的に、完全に、塞がれてしまうことにあります。特に、生まれつき隅角が狭い「狭隅角」の人が、暗い場所に行ったり、あるいは、風邪薬などの影響で、瞳孔が開くと、その根元にある虹彩が、排水口に、まるで、カーテンのように、覆いかぶさり、房水の流れを、完全に、ブロックしてしまうのです。急性緑内障発作は、一刻を争う、眼科の救急疾患です。この、極端に高い眼圧が、数時間続いただけでも、視神経は、回復不能な、深刻なダメージを受けてしまいます。治療が、一日でも遅れれば、失明に至る危険性が、極めて高いのです。もし、あなたが、あるいは、あなたの周りの人が、このような、激しい眼の痛みと、頭痛、吐き気を、同時に訴えた場合は、ためらわずに、夜間休日を問わず、救急外来を受診するか、救急車を呼んでください。その、迅速な判断が、視力を守るための、唯一の道となります。