ピントが合わないという症状は、多くの場合、セルフケアで、ある程度、改善が期待できます。しかし、中には、専門家である、眼科医の診察を、急いで受けるべき、危険なサインも存在します。これらのサインを見逃すと、治療が手遅れになり、視力に、深刻な後遺症が、残ってしまう可能性もあります。以下の症状が一つでも、当てはまる場合は、「様子を見よう」などと、自己判断せず、速やかに、眼科を受診してください。まず、第一に、「突然、急激に、ピントが合わなくなった、見えなくなった」場合です。これまで、何の問題もなかったのに、ある日、突然、片方の目の視力が、著しく低下した、という場合は、目の奥で、緊急事態が起きている可能性があります。例えば、「網膜剥離」や、「網膜中心動脈閉塞症」といった、一刻を争う、治療が必要な病気が、考えられます。第二に、「物の見え方に、明らかな“歪み”を伴う」場合です。カレンダーの格子模様や、窓枠といった、まっすぐなはずの線が、波打って、歪んで見える(変視症)のは、「加齢黄斑変性」や、「黄斑浮腫」といった、網膜の中心部(黄斑)の病気の、典型的なサインです。第三に、「視野の中に、見えない部分(暗点)がある、あるいは、視野が狭くなった」と感じる場合です。これは、「緑内障」が、進行しているサインかもしれません。第四に、「物が、二重、三重に、ぶれて見える(複視)」場合です。特に、片方の目を隠すと、治る「両眼複視」は、「脳梗塞」や「脳腫瘍」といった、脳の病気が原因で、眼を動かす神経に、麻痺が起きている、危険なサインである可能性があります。最後に、「目の強い痛みや、充血、頭痛、吐き気」を伴う場合です。これは、眼圧が、急激に、危険なレベルまで上昇する「急性緑内障発作」の可能性があり、放置すると、数日で失明に至る、極めて緊急性の高い状態です。これらのサインは、あなたの目が発している、最大のSOSです。決して、軽視しないでください。