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生活習慣で眼圧は下がる?食事・運動・睡眠の役割
「眼圧が高い」と診断されたとき、多くの人が「薬や手術だけでなく、自分自身の生活習慣で、何か改善できることはないだろうか」と考えます。結論から言うと、いくつかの生活習慣の工夫が、眼圧のコントロールに、補助的に、良い影響を与える可能性はありますが、それだけで、医師から処方された点眼薬などの医学的治療の代わりになることは、決してありません。あくまで、専門的な治療を、きちんと継続した上での「プラスアルファ」と考えるべきです。まず、「運動」についてです。ウォーキングやジョギング、水泳といった、リズミカルな有酸素運動を、定期的に行うことは、全身の血行を改善し、眼圧を、わずかに下げる効果があるという研究報告があります。しかし、一方で、絶対に避けるべき運動もあります。それは、頭が心臓よりも低い位置になる、ヨガの倒立のポーズや、重量挙げでの強いいきみなどです。これらの行為は、頭部の血圧を上昇させ、一時的に、眼圧を危険なレベルまで、急上昇させることが知られています。次に、「食事」です。特定の食べ物が、眼圧を劇的に下げるという、科学的根拠はありません。しかし、視神経の健康を保つという観点からは、抗酸化物質を豊富に含む、緑黄色野菜(ほうれん草、ケールなど)や、色彩豊かな果物を、バランス良く摂取することは、有益であると考えられます。また、一度に大量の水分(例えば、1リットル以上の水を、一気に飲むなど)を摂取すると、一時的に眼圧が上昇することがあるため、水分は、こまめに、少しずつ摂るように心がけましょう。カフェインの大量摂取も、一時的に眼圧を上げる可能性が指摘されているため、ほどほどにするのが賢明です。そして、「睡眠」も重要です。睡眠不足やストレスは、自律神経のバランスを乱し、眼の血流にも悪影響を及ぼす可能性があります。また、うつ伏せで寝ると、眼球が直接圧迫されるため、避けるべきです。枕を少し高くして、仰向けで寝ることが、夜間の眼圧上昇を、わずかに抑制するのに役立つという報告もあります。これらの生活習慣の改善は、眼だけでなく、全身の健康にとっても有益です。主治医と相談しながら、無理のない範囲で、取り入れていくと良いでしょう。