花粉症の季節や、結膜炎になってしまった時、「コンタクトレンズを装用したまま、アレルギー用の目薬や、治療用の目薬を差しても良いのだろうか?」という疑問を、抱く方は少なくありません。この問いに対する、基本的な答えは、「原則として、ノー」です。ほとんどの、医師から処方される、あるいは、薬局で購入できる、治療目的の目薬は、コンタ-クトレンズ”を、装用したまま、点眼することは、想定されていません。その理由は、いくつかあります。まず、普通の目薬と同様に、「防腐剤」の問題です。治療用の目薬の多くにも、防腐剤として、塩化ベンザルコニウムが、含まれており、これが、ソフトコンタクトレンズに吸着され、角膜障害を引き起こす危険性があります。次に、「有効成分の吸着」の問題です。アレルギーを抑える成分や、細菌を殺す抗生物質といった、薬の有効成分そのものが、レンズに吸着されてしまうと、角膜に対して、過剰な濃度で、長時間、作用し続け、予期せぬ副作用を、引き起こす可能性があります。また、薬の成分によっては、レンズが、変色したり、変形したりする危険性もあります。さらに、レンズが、バリアとなってしまい、薬の有効成分が、目的とする、結膜や角膜の組織に、十分に到達するのを、妨げてしまう可能性も、考えられます。したがって、アレルギーや、結膜炎などの治療が必要な場合は、必ず、眼科専門医の診察を受けてください。医師は、多くの場合、「コンタクトレンズを外し、裸眼の状態で点眼し、少なくとも、15分以上の間隔をあけてから、再装用するように」と、指示するはずです。症状が強い場合には、治療期間中は、コンタクトレンズの装用そのものを、中止し、眼鏡に切り替えるように、指導されることが、一般的です。自己判断での、治療用目薬の使用は、絶対に避けてください。