「視界が白くぼやける」という症状の、意外な、しかし、非常に多くの人が、当てはまる、見過ごされがちな原因。それが、「ドライアイ」です。ドライアイと聞くと、単に「目が乾く」だけの、不快な症状と、軽く考えている人が、多いかもしれません。しかし、ドライアイは、涙の「量」の減少や、「質」の悪化によって、目の表面を覆う、涙の層(涙液層)が、不安定になり、角膜や、結膜に、傷が生じる、れっきとした「病気」です。そして、この、涙の膜の乱れが、見え方の質を、著しく低下させ、一時的な、視界のぼやけや、かすみの、直接的な原因となるのです。私たちの目の表面は、まばたきをするたびに、薄い涙の膜で、均一に、コーティングされています。この、滑らかな涙の膜が、光を、きれいに屈折させるための、最初の「レンズ」として、機能しています。しかし、ドライアイになると、この涙の膜が、すぐに、まだらに、乾いて、崩れてしまいます。これは、ワイパーが、壊れた車の、フロントガラスのように、表面が、不均一で、凸凹になった状態です。このような、不整な表面では、光は、正しく屈折せず、乱反射してしまいます。その結果、物が、シャープに見えず、ぼやけたり、かすんだり、あるいは、光が、にじんで見えたりするのです。ドライアイによる、この、見え方の質の低下は、特に、スマートフォンや、パソコンの画面を、長時間、集中して見た後や、エアコンが効いた、乾燥した部屋に、長くいた後などに、現れやすいのが特徴です。そして、何回か、意識して、まばたきをすると、一時的に、かすみが晴れて、見え方が、クリアになる、というのも、典型的なサインです。もし、あなたの「白いぼやけ」が、このような、一時的で、変動性のものであれば、その原因は、白内障のような、眼の内部の濁りではなく、目の表面の、涙の問題である可能性が、高いと言えます。人工涙液型の目薬で、潤いを補給したり、意識的に、まばたきの回数を、増やしたりすることが、症状の改善に繋がります。
ドライアイも原因に、涙の膜の乱れが招く「かすみ」