選ぶべき眼科のすべて!

医療
  • 眼圧を下げるには?点眼薬からレーザー・手術まで

    医療

    高い眼圧が、視神経にダメージを与えている、あるいは、将来的に与えるリスクが高いと判断された場合、その治療の目的は、ただ一つ。「眼圧を、その人の視神経にとって安全なレベルまで、下げること」です。一度失われた視野は、元には戻らないため、治療のゴールは、病気の進行を食い止め、現在の視野を、生涯にわたって維持することにあります。そのための治療の第一選択、そして最も基本となるのが、「点眼薬(目薬)」による薬物療法です。眼圧を下げる点眼薬には、いくつかの種類があり、その作用機序によって、大きく二つに分けられます。一つは、房水の「産生を抑制する」タイプの薬です。蛇口を少し締めて、眼の中に入ってくる水の量を減らすイメージです。β(ベータ)遮断薬や、炭酸脱水酵素阻害薬などが、これにあたります。もう一つは、房水の「排出を促進する」タイプの薬です。排水口の流れを良くして、眼の外へ出ていく水の量を増やすイメージです。プロスタグランジン関連薬や、α(アルファ)作動薬、そして比較的新しいROCK(ロック)阻害薬などが、このタイプです。医師は、患者さんの眼圧の高さや、全身の持病などを考慮し、まず1種類の薬から始め、効果が不十分な場合は、作用機序の異なる薬を、組み合わせて処方します。点眼薬で、目標とする眼圧まで下がらない場合や、副作用で点眼が続けられない場合に、次に検討されるのが「レーザー治療」です。最も一般的に行われる「選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)」は、房水の排水口である線維柱帯に、ごく弱いレーザーを照射し、その目詰まりを解消して、房水の流れを改善させる治療法です。外来で、数分で完了する、比較的負担の少ない治療です。そして、これらの治療でも、眼圧のコントロールが困難な、進行したケースでは、「手術」が選択されます。房水の新しい出口を、外科的に作り出す「線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)」や、眼の中に、小さなチューブを埋め込んで房水を排出させる「緑内障インプラント手術」などがあります。どの治療法を選択するかは、病気の進行度や、患者さんのライフスタイルに応じて、専門医が、慎重に判断します。