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他の病気が引き金に、「続発緑内障」を招く眼のトラブル
眼圧の上昇は、加齢や、体質的な眼の形だけでなく、眼の、他の病気や、ケガが、引き金となって、二次的に引き起こされることもあります。このように、原因となる、はっきりとした別の病気が存在し、その結果として、眼圧が上昇した状態を、「続発緑内障(ぞくはつりょくないしょう)」と呼びます。その原因は、多岐にわたります。まず、代表的なのが、眼の内部で、炎症が起こる「ぶどう膜炎」です。ぶどう膜炎が起こると、炎症によって生じた、細胞や、タンパク質といった「炎症産物」が、房水の中に、浮遊します。これらの、ドロドロとした、炎症産物が、排水口である線維柱帯に、物理的に詰まってしまうことで、房水の排出が、著しく妨げられ、眼圧が上昇します。次に、眼を強くぶつけるといった、「眼の外傷(がんのがいしょう)」も、続発緑内障の、大きな原因となります。外傷によって、隅角の組織が、直接、損傷を受けたり、眼内での出血が、線維柱帯を塞いだりすることで、眼圧が上昇します。ケガをしてから、何年も経ってから、ゆっくりと発症することもあり、注意が必要です。また、意外な原因として、「進行した白内障」も、眼圧を上げる可能性があります。白内障が進行すると、水晶体が、水分を吸って、膨張し、分厚くなります。この、分厚くなった水晶体が、後ろから、虹彩を、前方へと押し出すことで、隅角が、物理的に狭くなり、房水の流れが悪くなるのです(これを「水晶体融解性緑内障」や「悪性緑内障」と呼ぶこともあります)。このほかにも、「糖尿病網膜症」が進行し、隅角に、異常な新生血管が生えて、排水口を塞いでしまう「血管新生緑内障」や、眼の中に発生した「腫瘍」が、隅角を圧迫することによっても、眼圧は上昇します。このように、眼圧の上昇は、様々な眼の病気の、合併症として現れることがあるため、原因を、正確に突き止めることが、治療の第一歩となります。