緑内障の検査、特に、結果が直接、病状の進行度を示す、視野検査などを受けることは、患者さんにとって、大きな精神的なストレスを伴います。「もし、悪くなっていたら、どうしよう」。検査の前日から、不安で眠れなくなったり、検査中に、極度に緊張してしまったりする方も、少なくありません。この、検査に伴う「不安」と、どう向き合っていくかは、緑内障という、生涯にわたる、慢性疾患と、上手に付き合っていく上で、非常に重要なテーマです。まず、大切なのは、検査を、自分の成績を評価される「試験」や、有罪か無罪かを決められる「審判」のように、捉えないことです。検査結果が、悪かったからといって、それは、あなたの自己管理が、悪かったことを、責められるものでは、決してありません。緑内障は、様々な要因が絡み合って、進行する病気であり、最善の治療を尽くしても、進行が、避けられない場合もあります。検査は、あなたを、罰するためのものではなく、あなたと、医師とが、病気という共通の敵と戦うための、現在の「戦況」を、客観的に把握し、次の「作戦」を立てるための、最も信頼できる「地図」なのです。次に、検査で、分からないことや、不安なことがあれば、決して、一人で抱え込まず、医師や、検査員(視能訓練士)に、遠慮なく、質問することです。「この検査は、何のために、行うのですか?」「今回の結果は、前回と比べて、どうでしたか?」。対話を通じて、検査の意味を、正しく理解することは、漠然とした不安を、具体的な知識へと変え、安心感に繋がります。そして、検査結果に、一喜一憂しすぎない、という、心の持ち方も、重要です。眼圧や、視野の感度は、その日の体調によっても、わずかに変動します。一度の結果だけで、全てを判断するのではなく、長期的な視点で、大きな流れを見ていくことが、大切です。検査は、あなたの敵ではなく、あなたの視力を、未来へと、守り抜くための、最も頼もしい「味方」なのです。
検査を受ける患者の心構え、不安との向き合い方