紫外線対策という「外側からの防御」と並行して、白内障の予防において、極めて重要なのが、体の「内側から」、酸化ストレスと戦う力を、高めることです。そのための、最も強力な武器となるのが、私たちの、日々の「食生活」です。白内障の進行を促す、活性酸素の働きを、無力化してくれる、「抗酸化物質」を、食事から、十分に摂取することが、水晶体の健康を、内側から支える鍵となります。まず、抗酸化ビタミンのエースとして知られるのが、「ビタミンC」です。ビタミンCは、もともと、私たちの水晶体の中に、血液中の、何十倍もの高濃度で、存在しており、水晶体を、酸化ダメージから守る、最も重要な、バリアの役割を、果たしています。このビタミンCを、豊富に含むのが、赤や黄色のパプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、柑橘類といった、色彩豊かな、野菜や果物です。ビタミンCは、水溶性で、体に、溜めておくことができないため、毎日、こまめに摂取することが、大切です。次に、強力な抗酸化作用を持つ、脂溶性ビタミンが、「ビタミンE」です。ビタミンEは、細胞膜の酸化を防ぐ働きがあり、ナッツ類(アーモンドなど)、アボカド、かぼちゃ、そして、植物油(ひまわり油、米ぬか油など)に、多く含まれています。ビタミンCと、ビタミンEは、お互いに、協力し合って、抗酸化作用を発揮するため、一緒に摂取すると、より効果的です。さらに、近年、目の健康において、特に注目されているのが、「ルテイン」と「ゼアキサンチン」という、カロテノイドの一種です。これらは、ほうれん草や、ケール、ブロッコリーといった、緑黄色野菜に豊富に含まれる、黄色の色素成分で、私たちの眼の、網膜の中心部である「黄斑部」や、水晶体にも、存在しています。そして、紫外線や、パソコン、スマートフォンから発せられる、ブルーライトといった、有害な光を、吸収し、フィルターのように、眼を保護する、「天然のサングラス」のような、役割を果たしているのです。これらの抗酸化物質を、サプリメントで補うことも、一つの方法ですが、基本は、あくまで、様々な食材を、バランス良く、食べること。カラフルな食卓は、見た目が楽しいだけでなく、あなたの眼を、酸化という「錆び」から守る、最高の処方箋となるのです。